禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻や愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

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人面魚の夜

7/24(木)
朝7時起床、シャワー浴びる。ホットドッグで朝食。定時出社。昼は、愛妻弁当…鶏カレー焼き、牛肉ニンニクの芽炒め、いんげん、白飯。定時退社。帰宅後、シャワーを浴びる。白飯に炒り豆腐を乗せてパパッと腹ごしらえして妻と外出…嶋地区のシネコン【MOVIE ON】へ『崖の上のポニョ』を観に行った。

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【MOVIE ON】初めて利用したが、受付けのバイト嬢の応対悪かったなあ…カツゼツ悪いのに超早口で事務的、忙しい時間ならともかく平日で空いてるんだから、もう少し人間的な接客してもらえるとありがたい。パウチされた席順表で席選ばせたりと、イライラしがちな仕事だとは思うが、アレでは【MOVIE ON】のファンは生まれない気がする。さすが平日、館内は予想以上にガラガラ…観客30人弱といったとこか?子供連れお母さんが多かった。

『崖の上のポニョ』の雑感は以下の通り(ネタバレ含む)。

・とにかく、フィルムの中に“世界”を実在させようという意識の強さがすごい。絵やドラマでなく“世界”を丸ごと描こうとしているように感じる。海中のシーンなぞ、フレームに入ってない部分でも生き物がたくさん動いているんだろうな…という気配が確かにある。おかげで、観終わってからも劇中の“世界”からなかなか抜けだせないわけだ。

・主人公含め、登場人物達が魚期のポニョを「金魚」だと認識するが、ヒネクレ者のトキさんだけが「人面魚!」と言って怯える…つまり、この物語のストリー上でなくカメラとしての視点、つまり監督の視点はトキさんなんだと思う(絵として我々に見えてるポニョは人面魚だからね)。そう思いながら観ていると、最後の方で1人だけ陸に残ったトキさんが宗介を守るために身を投じたり、ポニョ母の提案を受け入れた宗介を真っ先に抱き締めたり…と、不器用ながら情の厚い姿に、自分を追い込み作品に魂を与えようと悪戦苦闘する監督の姿が重なってホロリとくるものがある。

・エンドロールが凄かった。宮崎監督の手描き文字でスタッフの名前がドドッと並び、一人ひとりその人のアイコンがくっついているのだ。例えば『千と千尋の神隠し』で千尋の声を演じた柊瑠美(今作では主要キャラではない人物を演じている)の名前の前には、カオナシとその後からのぞく千尋のアイコンがついていた。スタッフが何百人いたかわからんけど、とにかく全員に全部ちがうアイコンがついていた。

・こだわりまくったという波の表現だが、“波を生き物のように表現する”という手法が『宝島』とか『ガンバの冒険』を彷佛とさせるものだった。ポニョ母海面移動形態の表現とかも含め、出崎統・杉野昭夫コンビの匂いがする…ネットで検索しても係わりはないみたいだけど、気になる。

・お母さんの車のナンバー「333」というのは、ルパンの乗っていたフィアットのナンバー「R-33」に対するオマージュじゃなかろうか?

・しかし、フィアットやシトロエンのようなアレな車じゃなく、現代日本のちょっと趣味の悪い色の軽乗用車でカーチェイスシーンを描いてくれるとは、本当に嬉しい。この歳まで生きてて良かった(死ぬ予定はなかったが)とマジで思う。

・『もやしもん』の漫画は好きだが、アニメは違和感強くて見てられなかった。海中プランクトンのシーンを観た時「これは『もやしもん』の世界だ!」と思った。海中漂うプランクトンのひとつひとつが菌で、ああやってそれぞれ一定の秩序は持ちながらも、総体的に見るとゴチャメチャにそれぞれが充満してる。「これが沢木に見えてる世界なのだろうな…」と思うと共に、やっとアニメで『もやしもん』を見れた気になり嬉しかった。

・妖怪というと、水木しげるの描く妖怪絵のようにモンスターがその場にストンと存在するようなイメージが強いかもしれないが、実際はこの映画の波だか魚だかわからない存在のように“見えているんだけど見えてない”ものじゃないかな…と、ボクは思っている。なので、この映画における生き物(妖怪を含む)と無機物を曖昧に表現してる気味の悪さは、すごくピンとくるものがあった。

・ポニョの変身も単に人面魚から人間へと変化しているというものでなく、熱にうかされてる時に物が歪んでみえるような気持ち悪さ…錯覚を見ているような違和感があって面白い。車がロボットに変身!みたいな変化ではなく“可愛がってた金魚”が“魚の屍骸”に変わってく瞬間…みたいな。その変身途中のカエルのようなポニョをヌイグルミにして売り出すローソンはすごい!と思った。夏が終わって二足三文で出回ったら買い漁ろうと思う。

hangyojin.jpg

・音楽がディズニー映画みたくて違和感あり。ボクはあまり好きな感じじゃなかった。

・海面をすごいスピードで移動する巨大ポニョ母を、船員達が「観音様だ!」と手を合わせて拝むシーンが好き。ボクもあんなん見たら間違いなく拝むと思う。このシーンを始めとして、異世界やこういうのが馴染むヨーロッパを舞台にせず、現代日本でファンタジーを描こうとした姿勢が素晴らしいと思う。

映画が終わり照明がついて、ボクがウルウルしてるのを見て妻が「ええっ、泣けたの?」と驚いていた。隣接する八文字屋で雑誌を買って駐車場へ…同じ嶋地区にあるかっぱ寿司で食事。帰宅してから、ひとしきり感想などを話してシャワーを浴び、さあ寝ようとするが映画のことで頭いっぱいで寝つけず…結局、3時過ぎまで悶々と起きていて、眠ったかと思うと5時過ぎにまた目を覚ましトイレに行ったりして、とにかくポニョに振り回されてしまった一夜だった。

 
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  1. 2008/07/25(金) 23:23:23|
  2. 日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

コメント

ふと思う

シャワーは1日2回?
  1. 2008/07/26(土) 00:31:38 |
  2. URL |
  3. とく #mQop/nM.
  4. [ 編集]

ぽにょ、観に行こうか迷ってます。
前評判があまりにも賛否両論で・・・。

子供も素直に喜べるのかしら・・・。
先週、ポケモン観たばかり。
あいつらに勝てますか?
  1. 2008/07/26(土) 08:19:35 |
  2. URL |
  3. Mr.sあんぱんまん #-
  4. [ 編集]

私も観ました。水中のシーンや生き物の様子が素敵すぎ。
画面端でちまちまカニやらタコが動いてるのを見て自分が子供ならいちいちそこで反応して叫ぶんだろうなとニヤニヤしてました。

333のナンバーは、「ナンバーなんぞどうでもいいか」という潔さなのかと思ってました。コマ書くのめんどくさくないとか。
  1. 2008/07/26(土) 09:31:30 |
  2. URL |
  3. ヨ #-
  4. [ 編集]

>とくさん
汗が気持ち悪いなと思ったら浴びます。
特に回数は決めてません。

>Mr.sあんぱんまんさん
子供はきっと普通に楽しめるはず。絵もすごく動くし…それに、あの設定はもしかしたらMr.sあんぱんまんさん母子にはグッとくるかも…主人公の男の子のお父さんは船員の仕事なので留守がちで、基本いつも仕事してるお母さんと2人暮らし。帰って来る予定だったお父さんが突然帰って来れなくなって、お母さんガックシ…みたいな、そんなお母さんを息子が励ます…みたいな、そんなシーンもありました。

>ヨさん
そうそう、画面端で動いてる動物とかに対する執着ってすごいよね…アニメって「絵が動いてる」って事に対する快感みたいのもすごくあるから、あれだけ動かれたらもう文句つけようない気がするんだけど…つける人はつけるんだなあ…と、評価の厳しさに驚いてます。ナンバーはいっそ無地でも良かったような気が…
  1. 2008/07/28(月) 17:04:13 |
  2. URL |
  3. 禿生@管理人 #3un.pJ2M
  4. [ 編集]

いつみさんの書いた感想文が
しっかりしていて知的で

自分の書いた感想文の薄っぺらさに恥ずかしくなりました
消してしまいたいです




消さないけどな。




でも、ナンバープレートのこととか
333 って私も なんとなく 気になったから
そこら辺を書いてあってありがたいです。
なるほど!って感じです。

トキさん=監督=我々
って考え凄いわ!

そっかー
普通に 金魚に見えねえぞ・・ って考えちゃってたわ!!

人が作ったご飯と人が書いた感想文は大好物です。あがとうございます。
  1. 2009/09/05(土) 18:59:13 |
  2. URL |
  3. おそで #JalddpaA
  4. [ 編集]

>おそでさん
男がどんなに理屈を並べても、女の涙には勝てないように、おそでさんも是非それ系の角度で色んなものをバッサバッサと切ってください。いや、涙をナイフのように扱えって意味じゃなくて…
  1. 2009/09/10(木) 15:55:31 |
  2. URL |
  3. 禿生@管理人 #3un.pJ2M
  4. [ 編集]

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