禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻や愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

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終ることなく はじまり続ける夏

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9.29は自主製作映画『足マン』の監督であり、シンガーソングライターの半田和己くんのアルバム発売記念ライブに行ってきた。会場が自宅から近いこともあったので早めに訪れ、PAのセッティングを終えた半田くんと他愛ない話をしていたら「禿生さんは、今夜この後どっかに行くんですか?」と聞かれた。昼間、行きつけの居酒屋のマスターからレバ刺し入荷のメールが来ていたので「カミサンの調子が良さそうなら飲み行くつもり、七日町のはずれに行きつけがあるんだけどさ…もしアレだったら来る?」と答える。「あ、マジですか?何もなかったら行ってもいいですか?」小さいライブだから、打ち上げとかあるわけじゃないのだろう、かと言ってライブで興奮したままひとり帰宅するというのもナニな話だ。押さえといったら語弊があるかもしれないが、週末はいつも飲み歩いてると公言してるボクに声をかけてみたのだろう。「きっと遅くまで飲んでるから、何もなかったらおいで。何かあったらそっちを優先しなさい」そう言って席についた。

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考えてみれば8月の寒河江チェリージャンボリーでのライブから3本目、かなりの密度で半田くんの歌を聞いてきたが、いままでの演奏は今回のためのネタフリか?と思うほど郡を抜いて素晴しいライブだった。ギター1本と歌だけでピリピリした緊張感を出し、パーカッションを加えてグルーヴを作り、最後は前座のMAQUARONIを交えアコギ・ベース・ドラム・パーカッション・女性コーラスという大人数で『スルメの唄』を演奏!1時間30分という長丁場でありながらダレることなく聞かせてくれた。しかし、この3本のライブでシンガーソングライターというものの面白さというか、奥深さを垣間見たような気がした。全部自分の曲であり、自分の言葉であるがゆえに気持ちの入れ方がうまくいってないと、コードを間違えてなくても音程がズレてなくても、聞き取りにくいフワフワした演奏になり演ってる方も聞いてる方も集中力が散漫になってしまうのだが、気持ちがビシッと入っているとヒリヒリするほど喜怒哀楽が伝わってくる。ノッてる男の強みを感じたのは、相変わらず1曲目から飛ばし過ぎてノドが枯れても声がつぶれることはなく、どれだけギターを激しくかき鳴らしても弦は1本も切れなかったことからも明らかだろう。ふと、伝説の零戦パイロットであり“大空のサムライ”と呼ばれた坂井三郎の言葉を思い出した「なんで今の若いスポーツ選手は、期待されるという事がプレッシャーになるのか?こんな自分がこんなにたくさんの人に期待してもらう事に感激して、死んでもいい気持ちになればプレッシャーが自分に運と力を呼び込むのに」まさに、この日の半田くんは会場である小さな喫茶店を埋めた(なんと最終的に立ち見まで出ていた)40人近いお客さんの期待と値踏みの視線を運と力に換え、自分の音楽をあの場にいた人全員の心に植え付けることに成功したと思う。2度のアンコールを終え、ホッと息をつくと時計は9時を回っていた。500円1ドリンク付、アコースティックとはいえ前座含めて2時間以上のライブ…しかも、この満足感で500円!ポケットの小銭をかき集め、学食で半ライスを頼んだら気の毒に思ったおばちゃんがトンカツとウインナーとハンバーグを乗せ、上からカレーをたっぷりかけてくれたかのような満腹感!まさに満腹満足!間違いなく金にはならなかっただろうが、小さな伝説にはなったはずである。

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知った顔はたくさんあったが、誰にも声をかけずに足早に店を出た。感想を声にしてしまったら頭の中の渦巻きがしぼんでしまいそうな気がしたから…頭も膀胱もパンパンだった。路地裏で放尿しながら大きく息をつく。前回のライブレポートで批判的なことを書いた自分、歌い切った後の「これでどうだ」という半田くんの笑顔、喫茶店のメガネの店員、挙動不振で猫背で痩せぎすの店員、突然どもりながら妻のカメラを指差し「ぼ、ぼくもまったく同じカメラ持ってます…それとまったく同じです」と告げた店員、何だろう…あの店員、ハイ・フィデリティのディック?色んなことが頭に浮かんでは消え、考えがまとまることは無く、おしっこも「このまま体がひからびるんじゃないか?」と思うほど止まらなかった。長袖でも肌寒い夜道を歩いてノレンをくぐり、居酒屋のカウンターに座った。興奮した脳みそのまま水のようにビールを飲んで、4時過ぎまでひとりトップギアでしゃべり続けた。結局、半田くんは来なかった…これでいいのだ、今日のライブを見て目がハートになってた女の子が何人かいた。その子達の中の誰かとロマンティックなことになってるといいなと思いながら、カウンターの隣の席の何故かオネエ言葉のオヤジと乾杯を繰り返し、この素敵な夜に感謝した。

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前座を務めた山形のバンド『MAQUARONI』。澄んだ歌声、そつない演奏、ポップな曲調…言葉にすればするほど軽薄な印象になってしまう、実に語りにくいバンド。断じて嫌いではありません。

 あいかわらずニューアルバム絶賛通販発売中!
 『半田技研:ホームページ』

 
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  1. 2007/10/01(月) 18:18:18|
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