禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻や愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

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Mutual understanding

お酒を飲んでて何が楽しいって「酔っぱらい同士が“意気投合”する」ことだろう。シラフの時では考えられないくらいの物凄いハイテンションな“意気投合”を体験して「あ~夕べは楽しかった。でも、何であんなに盛り上がったんだっけ?」とか、目を覚ましたら隣に知らない異性が!ギャー!なんてのも、酔った勢いが作り出す“意気投合”の結果のひとつだと思う。

週末「レバ刺し好きなだけ食わせるから」と妻をそそのかし、馴染みの居酒屋で飲んでいた。久々に顔を出したので店のマスターも喜んでくれ、面識ある常連のお客さんとの再会も楽しく上機嫌だった…のだが、酔いと共に上がるテンションを酒乱に対する恐怖心が押え込もうとしたらしく、生ビール5杯ばかりで目が回ってしまった。「じゃあ、帰ります」というわけにもいかず(というか、テンションの上がったマスターに帰らせてもらえるわけもなく)座敷のはじっこでひと寝して心臓を落ち着かせ、チビリチビリと飲み直しはじめたがテンションは低空飛行のまま…と、そこへ2年ぶりくらいに会う常連のお客さんが入ってきた。「禿生さん!会いたかった!」彼女は満面の笑みでそう言うと、ボクの腕の中に飛び込んできた…やわらかい胸元がギュウと密着し、ショートヘアーのうなじから甘い香りがホワ~ン…って、んなわきゃない

「会いたかったんですよ」と(こっから先はホント)いきなり高いテンションで手を差し出したのは、ボクと同い年の男性のお客さん…以前ここのカウンターで偶然一緒になり、話がはずんだことが2、3回あった。ちょっと勢いに押されながらも「お久しぶりです」と握手すると「見てますよ、禿生海峡冬景色!」あ、そうか、そういえば前に飲んだ時にラーメン話の流れでblogのことも教えたんだっけ「そりゃ、どうも…ありがとうございます」「あ、すいません。こっちはいつも見てるから久しぶりな気がしなくて」「いえいえ、大丈夫です」とりあえず乾杯しつつ話しを続けると、ほんとにこのblogをずいぶん熱心に読んでくれてるらしく、日記に書いたお店の話題なんかですごく盛り上がる。

ジョッキのビールを飲み干すと、彼が思いがけないことを口にした。「実は僕、去年ケガして入院と自宅療養で半年くらい仕事休んでたんですよ。その間も禿生さんのサイト見てましたよ…」「え、半年も?」詳しく話しを聞くと、頭蓋骨陥没、脳挫傷、腰椎は3ヶ所つぶれたまんま…と、聞いてる方がゾッとするような単語が並ぶ「そ、それってもしや“死んでたかも”っていう…」「ですね、危なかったらしいです」「らしいって…脳味噌だいじょうぶだったんだ?」「一応…自分でも一年後、こうしてまた酒を飲めるとは思ってなかったけど」「だよね…良かったね」「うん」「そんじゃ…」と、新しいビールの注がれたジョッキでもう一度乾杯!

ここらへんから、ドランカークオリティの“意気投合”が始まる。「助かったのってさ…ラッキー?」酔ってるだけあって思いっきり言葉足らずだが、ボクが聞きたかったのは「助かったのって、自分の反射神経のおかげで当たりどころをはずしてたとか、そういう運動神経的な理由?それとも、俗に言う“運”のようなものが作用したものだと思う?」という事だ。普通だったら通じるわけないであろうこんな質問も“意気投合”してると難なく届く。「ですね…やっぱり、死生観みたいの変わりますよ」「変わるんだ?」「うん、大袈裟なことがどうこうなったわけじゃないけど…やっぱり、いつ死ぬかわからないんだから悔いのない生き方を…って、すごく意識するようになりましたね」ボクと同じく酒の席ではいつもお調子者でいる彼が、言葉を選びながら…変に話を大きくしてないか自分に問答するかのように、ゆっくり語る。

奥さんと小さい子供を残して逝きかけた彼の『いま自分は、自分の人生の舵を確かに握ってるのだ』という気持ちが胸にきて、もう一度ギュッと握手する。居酒屋で2、3回会った同い年の男の、好き放題飲んで暴れてる男のblogを見ながら、事故の後遺症で嗅覚を失い(いまは2割ほど戻ってきてるとのこと)食事に喜びを見いだせなくなってた自分にスネることなく這い上がり、そして今モニターのむこうにいた男の手を握りしめている。同じ目線で、同じカウンターの上で杯を交している…どうにも、ドラマチックな展開になってまいりましたが、ここらへんは本人の言葉を聞いたわけではなく、ボクの“意気投合”を根拠にした妄想であることを断っておきます。

結局この日は“意気投合”マジックで大盛り上がり!マスターお気に入りのスナックに流れて、遅くまで歌いまくり。いや~ホント楽しい酒だった!ナガさん、また一緒に飲みましょう!
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  1. 2007/05/29(火) 23:59:59|
  2. 飲酒履歴
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3

コメント

スゲー良い形の意気投合ですねー。相手の体験も半端ないし、それをなんとなく柔らかい形で問答し、聞く事ができる。このレベルの意気投合@呑みは、なかなかできるもんじゃないですね。高密度。ちょっとうらやましかったりします(笑)
  1. 2007/05/31(木) 07:51:26 |
  2. URL |
  3. てつや #-
  4. [ 編集]

人前で剥き身になれる純真でありながら自分の言葉で語れる奴等にしか味わえない感動ではないでしょうか。はなはだうらやましく存じます。いつまでも飲酒できる程度には健康であり続けたいですね。
  1. 2007/05/31(木) 20:57:17 |
  2. URL |
  3. やすろお #-
  4. [ 編集]

>てつやさん
おおっ、伝えたかった雰囲気をわかってくれてありがとう!若い時って、割とこういう意気投合がしょっちゅうあったような気がするんですけどね…この歳になると、なかなか無いのですがそれだけ久々に巡り会った時の刺激はかなり強いと感じました。

>やすろおさん
やすろおさんは「過大評価じゃなかろうか?」ってくらいわかってくれてますが、お酒を介した人付き合いの素晴しさというのをボクはすごく愛していて、そういうのが少しでも伝われば…と思ってこういう日記を書いております。楽しい酒席は偶然出来るものではないんだ!っていうのを、言葉で解き明かしたいんですよね…ま、そのためには酒席にあがり続けられる健康を…ごもっともです
  1. 2007/06/01(金) 12:05:41 |
  2. URL |
  3. 禿生@管理人 #3un.pJ2M
  4. [ 編集]

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