禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻や愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

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微妙な贈り物

千葉に住む母親が誕生日だったので本を送った。んで昨夜、お礼の電話がきた…しばし雑談したのち「おやすみなさい」と受話器を置いて、目の前にいた妻に改めて聞いた「やっぱ、あの本はまずかったかな?」「うん(キッパリ」「え、ダメだと思ってた?」「送るって時にどうかと思ったけど、おとうやん言っても聞かないから」「まあ“よせ”と言われてもよす気はなかったけどさ…ちょっと反応が微妙だったかも」「でしょ」「やっぱ、誤解されたかなあ」どうも微妙な本を選んでいたのはボクも自覚してはいたが、自分が父母と同じ年代だったらとても知っておきたいと思わせるような内容だったし、や、そもそもインターネットのサイトで公開されている文章なので、母親がネットを使いこなせる人であれば本を送る必要もないのだが…でもまあ、いかんな…子供の甘えってやつだ、いくつになっても「親ならわかってくれるさ」という気がして、つい無神経なことをしてしまったかも

母親に送ったのは『遺品整理屋は見た!』という本で、タイトルは一見『家政婦は見た!』みたいでおどろおどろしいけど…まあ遺品整理屋さんが仕事で感じたことを綴っているエッセイですよ。すっきりした文体で、1話ごとのエピソードが短いのでスラスラ読めちゃう感じ。まあ、死臭とか蛆という単語が毎話のように出てはきますが、これ読んだらホントめったなことでは離婚とかしたくなくなるよ。独居老人のあまりに悲哀に満ちた最後、壊れてしまった家族の行く末がどういうものかって事が赤裸々に描かれている。

動物園やTVで見かける動物達とスーパーの精肉売場に並ぶ肉片との間が我々の目には見えないのと同じく、公園でのんびり日向ぼっこしてる老人達とお葬式の棺桶の中で正装してる遺体の間というのも(同居してる肉親でもない限り)めったなことでは見えてこない。でも、その部分ていうのは…やっぱりグロテスクなものだったりするんだよね。この本に書かれてる事例程インパクトあるものではなくても、キレイ事では済まないものが必ずある。動物園と肉屋の間をスッパリ隠したことによって食に関するモラルが壊れたのと同じで、人の死際に関わることも隠れてしまうと人間の心が荒む気がする。

特に今は定年後の離婚がよく話題になるけど、退職金を山分けして独り身になった夫婦のほとんどが決して幸せにはなっていない…夫も妻も、離婚前よりも不幸な形で人生を終えているっていうじゃないですか。そういう人達が「もう耐えれない、ストレスが!ストレスが!」って別れを決める前に、この本に出会っていたら、この本のエピソードに触れていたら考えが変わるかもしれない…と、そんな気がして…おかあさんも、おとうさんが病気になってからの身勝手ぶりにずいぶんストレスたまってるようだったから、特に去年末とか思い詰めてたでしょ?というような話をね…電話かけなおして説明しました。母親も「大丈夫よ~興味あった話だから読むのが楽しみ」と笑ってましたが、はてさて

でもね、誕生日プレゼントがこの本だけじゃアレだと思ったからバランスとろうと一緒にもう一冊送ってるんですよ。こっちはガラッと変わって甘~く『世界の祝祭日とお菓子』って本!世界中のハレの日に食べるお菓子の写真がカラーでズラリ!おまけにレシピまで載ってて、装幀も凝ってて実にウチの母親好み。送る時は「最高のチョイスだな」と御満悦だったけど、改めて考えるとやっぱオカシイよな…死臭と蛆とスイーツ

★『遺品整理屋は見た!』は、ブログ『現実にある出来事の紹介』を加筆修正して書籍化されたものです。

 
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  1. 2007/04/24(火) 11:12:05|
  2. 日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

死臭ブログブックマークしました。
暗くなりがちな内容だけど、客商売ならではの明るさのある文体に救われて読みやすいです。
  1. 2007/04/24(火) 15:35:47 |
  2. URL |
  3. 晴天 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

晴天さんも是非お母さまへのプレゼントにいかがですか?
  1. 2007/04/25(水) 14:45:35 |
  2. URL |
  3. 禿生@管理人 #3un.pJ2M
  4. [ 編集]

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