禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻や愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

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カエル基準

妻が通院先である心療内科に行った折、1冊の漫画本を「おみやげだよ」と持ってきてくれた。『うつ病記』と題されたその本は、100Pにも満たない薄いものだったが、ずいぶん良い紙が使われており必要ないと思うがカバーまでかけられていた。ちなみに値段は0円!製薬会社の販促品で「どうぞ御自由にお持ちください」というやつだ…内容は、普通の会社員だった作者(男性)が鬱病にかかり起こった自分自身の変化について、80年代テイスト香る緩い絵柄で描かれている。実際に鬱である本人が描いてるだけあって、嘘くさくないとこに好感を持てたがそれ以上でも以下でもない、所詮「製薬会社の販促品」である。

鬱を抱かえ、抱えられたまま泥まみれで漫画を描いている…といえば桜玉吉だ。『防衛漫玉日記』『幽玄漫玉日記』そして『御緩漫玉日記』と続いていた私小説風シリーズもついに今月発売された御緩漫玉3巻で完結。御緩漫玉になってから性妄想ネタが増え、そのワイ談や下ネタとは違う他人とは共有しにくいであろう「本物の妄想」としか言い様のない性衝動を赤裸々に綴るスタイルも、本巻で見納め…小学生の頃に体験した同級生女子との淫靡な体験「なんて顔でこっちを見るのだ?小学生一年のくせに」「しかしミッチャンは幽かに笑みを浮かべていたのだ」のくだりには、自分の中に埋もれていた過去の記憶にリンクしている錯覚を覚えてゾクッとさせられてしまう。そして最終話、押さえこんでいた鬱が作りだしたもう1人の自分が無意識のうちに原稿に手を加え「9割完成してたものを7割に戻してしまう」という切迫した事態に陥り、作者本人、編集者、そして本を手にしてる読者までもが「休みなさい、休んだ方がいいよ」と全員納得の上で連載終了を迎えたのである。

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幽玄漫玉終了時や、御緩漫玉休載時のようにまたしばらく休んだ後に復活してくれたらな…と思う。つげ義春のように枯れたまま帰ってこれなくなってしまうのだけは勘弁願いたい。絵としての完成度はどんどん高くなり「他にない」作品として注目されているのだから、連載ではなく50Pぐらいのボリュームの読切り作品を不定期に掲載するスタイルに移行してみた方がいいのではないだろうか?その方が、映画とかアニメ、ドラマなんかへの転用も効きやすいだろうし、いや実際そういう機会を望んでいる関係者は少なくないと思うんだけどな…まあ、不定期となると編集者がたまらなく大変そうではありますが、ともかく復活の日を待とうと思います。

  
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  1. 2007/04/17(火) 18:34:00|
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  4. | コメント:2

コメント

「うつ病記」購入できます

初めまして。通りすがりの者です。
古い日記にコメントを書き込むのはルール違反かとは思いますが『うつ病記』について一言。

書店で購入できます。
2007年6月11日メディカルレビュー社より発売です。
非売品ではカットされた部分を改めて収録してます。

・・・・勝手に宣伝してすみません。
削除覚悟で(^^;
  1. 2007/06/13(水) 21:57:43 |
  2. URL |
  3. きんぎょ #-
  4. [ 編集]

おおっ、一般販売されるとはビックリ!amazonで検索しても見当たらなかったので、店頭で手にとってみようと思います。貴重な情報、わざわざありがとうございます!
  1. 2007/06/14(木) 16:34:36 |
  2. URL |
  3. 禿生@管理人 #3un.pJ2M
  4. [ 編集]

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